あたま日記

小学生の落書き帳みたいな気持ちです。

犬のぬいへ、ありがとう

最近、事前に許可をとっていた一人暮らしが
契約直前になり頓挫した。ポワッ……

その流れの中で親戚5人(伯父伯母従兄夫婦)を
巻き込み、3時間ほど話し合いが起きた。
親が呼んだ。

話し合いで私は就寝・起床時間を決められて、
就職先や今後の進路方向についても言及され、
要約すると「ハナちゃんは1人でやっていけない
と思うので、家にいなさい、離れるな」
と言った感じだった。

成人女性に、確固たる自我と意識があるのに、
長年積もった地獄の日々を抱えてるのに、
こんなこと言われてこの家にこの親と居続ける
ことを推奨されるとは思わなかった。
親がうまいこと親戚に話を伝えているらしかった。


自立支援のガワだけ被った化け物にしか
見えなかった。ごめんね。


親戚は多分善意から来るもので、
親と私の関係性について一切知らないし、
私たち家庭に何があったかも知らない。

(結局話す場面があったけど、いまいち伝わらなかった。親のことを本気で殺したいと1度も思ったことがない人間には分からないんだとおもった!)


私だけ1人ぽつねんと
ウンウン何も言えなかった。
ウンウン……うにゃうにゃ……



〜〜〜〜〜間〜〜〜〜〜〜



スマホが12時になると使用禁止になり
寝床につかなくてはいけなくなった。


昨日もスヤスヤするためにお布団にはいった。
スマホを夜遅くまで見ていたのは確かだし、
眠れるようになればそれはそれで良いかなと
思っていた。


違った。


最初はなるべく近い未来の良いこと考えながら
眠ろうと思っていたのに、明日何着ようとか
そんなこと思っていたのに、どんどん調子が
おかしくなった。


話し合いのことを思い出す度に昼夜問わず
心が荒んで癇癪を起こしそうになること。

堪えて堪えて課された課題をやり続けること。

「ハナちゃんは1人ではやっていけない」という
呪縛の念が入った言葉。



でも親戚には悪意があるわけじゃなくて
ただただ私がたまたまこの親と上手い関係を
築けなかっただけということ。



親がもし
小さい私を殴らなかったら。
蹴らなかったら。
テスト用紙を目の前で燃やさなかったら。
ご飯を床に投げ捨てなかったら。
洋服を弟の分だけじゃなく私の分も洗濯してくれていたら。
「普通じゃないから普通に愛せるわけないだろ」と吐き捨てなかったら。
公衆の面前で「ビッチ」だの「売女」だの「人殺し」だの言わないでいてくれたら。


もし私が幼少期〜高校時代までの間
抱え続けた記憶の暴力や、実際に受け続けた
暴力や言動に縛られず、朗らかに過ごせる
強くしなやかな精神性があったら。
自力で育めていたら。


それでも私は精一杯生きてきたのに
誰一人としてそれをわかって欲しいと頼める
ことができないことも。


本当は優しくないただ怖いだけのことも。
優しくなんかしたくない時があることも。
本当に信じたい人のこともいつか必ず裏切られると思ってしまう時に生じる罪悪感(人は優しいと思っているので)のことも。


助けて欲しくても問題が長く太く絡まりあってしまってどうしたら良いか分からないことも。


ただただ穏やかに、もう何も奪われずに、
何も求めてないからただ過ごしたいだけのことも、
そんな希望も持てば持つだけ絶望があると思ってしまうことも。安心できないことも。

本当にただ、何も要らないからただ
普通に怯えず、信じたいものを信じても
怖がらず、ただただ普通にしたいだけなのに、
それすら上手に望めないことも。

なんで泣いてるの?って聞かれても
答えられないことも。

親はきっと「理由も言えないで泣いてんなら本当に病気だよ!入院させるぞ!」って言うから。
私は泣くことも本当は駄目だったことも。


この家には病気の花しか咲かない。


〜〜〜〜〜〜間〜〜〜〜〜〜〜



色んな悲しいでいっぱいになって、
涙がポロポロ、ぽろぽろぽろ止まらずに出た。
次第に何が悲しかったのか分からなくなった。

色んな悲しいが寄せ集まってひとつの大きな
仄暗い泥の塊のようなものになって、
心臓のどこかに突っかかっているみたいだった。

なんにも分からないまま、大きなシベリアンハスキーのぬいぐるみをぎゅうと強く抱き締めて、
誰も見た事ないくらい小さく丸くなって私は夜を過ごした。

スマホがあると眠れないんじゃなくて、
スマホがあるとこういうのを考えずに済むから
ずっと見ちゃってただけなんだなぁ……とおもった。スマホ見てた時の方が眠れていたな〜。
現代っ子って感じだ。


朝、シベリアンハスキーぬいを見たら
やっぱりぺちゃんこになっててちょっと
ごめんねって思った。

それでもハナちゃん、優しいからね、
穏やかに朝日の中に飛び出したんだよね。
いつかこんなに悲しい夜を過ごさなくて
良いようになるよう、どこか遠くに逃げ
出すその日まで、毎日を延命しようと思った。