あたま日記

小学生の落書き帳みたいな気持ちです。

過去問

今しかないんだから!って言い聞かせて
毎日過ごしていたけど、
それは有り得ん重い呪縛パワーワード
「私が私である以上」に
対抗しているだけのようだった。


今しかないから明日はきっと平気だよ〜

今しかないから、今苦しくても明日は平気〜

今しかないから、いつ死んでもいいよ〜

どうせ今だけだから、生きてるのも、
あれもこれも、あの人もどいつもこいつも


前向きに後ろ向きなことを検討してた。
今はさ、大分違うんだけどさ。



〜間〜




「私が私である以上」って常に言ってた。
思ってた。
悪い意味で。


私が私である以上、何もかも駄目で、
どうしたって傷つけて、
なにしたって傷ついて、
どうにもならない何にもならないだろうね〜
と思ってた。

それを必死で「今しかないから、今だけだから
今を生きてるしかないから。明日も昨日も無いから。今が全部だよ」と言い聞かせてやってきた。




〜間〜




〜イヤイヤ過去との対峙タイムはじめ〜




親、私が中学2年ぐらいの頃にお前が普通じゃないから普通に愛せるわけないだろと言ってきたことがある。


漫画の悪役と戦うシーンみたいですね。


「殴ったり、しちゃってさ、こんなのもうやだよ。おかしいよ。普通に愛してよ」

母💢💢💢💢💢


叫んだ直後、思い切り決まるストレート。
派手に倒れて、すぐ前を向く私。
前屈みの仁王立ちの母。
不在の父が色濃く残る壁の穴。
血の味がする口内。
震える背中。
次はどう来るか、ゆっくり体勢を整える私。
あがる息と目線。

「お前が普通じゃないから普通に愛せるわけないだろ!」

時計の音。深夜2時くらいだった。
視界が涙でぼやけるの、本当にダサくて嫌だった。
血の味。血の味。ブラッドタイプはB。
母と違うB。


北野ブルーで放映されたいな〜〜〜


当時、まさに殴られた時、親の次の動きを見ながら
本当にごめんなさいと思った。
どうしようもなくて、脳みそひっくり返して
今すぐ後ろのキッチンでがっしゃがっしゃ
洗えたら良いのにも思った。


右頬と腹と背中が痛かった。
フローリングは冷たかった。

母が2階にあがって眠ってから、
朝日が昇ってくるまで私は
拳を握りしめて、誰も見た事ないくらい
ちっちゃく丸まってフローリング見てた。



私が普通じゃないのは、
どうしようも無いよ〜〜〜〜〜
そんな風に言われちゃったら、
何にもならないよ〜〜〜〜〜〜
オヨヨ〜〜〜〜〜〜〜〜
の毎日が始まった。




〜間〜



それまでそれとなく上手くいかないな、
なんか変わんないかな、
くらいの傷口が一気に膿んでしまって、
なんで産まれてしまったんだと常々思うように
なった。


そのそれまでも今思い返すと全然ダメダメ
ブリブリEverydayだったから、ダメだったけど。
心の持ちようまで完全に打ちのめされてしまった。


死が明確に希望になった。
泥沼にずっといるみたいだった。
朝が来て、息が詰まって、
靴下を履くといつも涙が出た。

人一倍通学路のコンクリの汚れに詳しくなった。

涙も出なくなったら入院した。
靴下はけない奴は入院するんだなぁ。



学校も家も町もだめで、
みんなずっと平べったくて、
何にも出来なかった。


殴られてもかけられても閉じ込められても、
殴り返したり掛け返したり閉じ込め返したり
なんかは出来なかった。
(自分がされて嫌なことはしちゃ良くないので)


とりあえず海を走ったり、
山を走ったり、
隣町に自転車こいだりして、
絵を描いたり、
本を読んだりして、
入院して自分の体重の無さにびっくりしたりして、
過ごしていたら高校3年の春だった。


な〜〜〜〜〜〜んにも思い出がない。
な〜〜〜〜〜〜〜〜んにも思い出したくない。
10000%思い出があったら
9999%思い出したくないものばっかだと思う。
少しの良い思い出は塗り潰されてしまった。


私が私である以上、どうしようも無かった。
私が私である以上、私はずっとダメだった。

これは大学になっても続いた。
いよいよ人生が無理だったから
いつてぃのっかな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私が私である以上ダメなんだから、
生きてたってしょうがなかった。




〜イヤイヤ過去との対峙タイムおわり〜



しばらく生きてて大分強くなった。
過去を文字に起こして思い出すと、全く違う
気持ちが沸いた。


あの時の母は悪いし、殴られた私は
しっかり可哀想だと思う。



母は悪くないわけない。
子供、殴ったらいけないと思うし、
そもそも人殴るの良くないと思う。

スマホを半分こにしたり、炊事や洗濯を
ボイコットして子供のライフラインを脅しの材料にするのは教育上良くないと思う。
挙げだしたらキリがないくらい良くないことを
いっぱい人にしたと思う。

だから悪いと思う。


でも母も理由があるし、
私は許せない許せる関わらず、
これから強く強く生きて行こうと思う。



今しかないので。
今は今だけなので。



例えこの過去が今の私を邪魔しても、
生きていくしかないと思うし、
生きていきたいなと今は思う。


もしかしたらまたダメかもしれないけど、
その時はもう大人だろうし、
好きなだけ酒飲んで飛び込みでも何でも
すればいい。それが幸せだと思ったらすればいい。


私は私の幸せをちゃんと掴むように
生きてて良いので。


だから私は毎日お花の世話をするし、
辛くなったら海を見たり、木を見たり、
お散歩したり、歌ったりするし、
そういう一つ一つを何かの代替じゃなく
楽しめる時、「楽しんで良いんだな」と
素直に思うようにしてる。幸せだから。


好きな人のことを好きだと思ったり、
嫌なことをされたら嫌だと思ったり、
そういうのも大丈夫。幸せだから。



これからも強く強く生きていくんだとおもう。
愛する全部に幸福がありますように。
私にもちゃんと幸せがありますように。