あたま日記

小学生の落書き帳みたいな気持ちです。

こうして人は

生きていくんだな。

寂しくならないように手を繋いで
悲しくならいように肩を寄せ合い
私たちはいつだって1人ぼっちが寄せ集まった
だけなのよ。本当は最後の最後まで1人ぼっち。
それでも願わずにいられないのだ
ひとりぼっちの幸せを
ひとりぼっち達が叶えることを。





〜優しさ〜




始発、雨が降っている。
私は自分の腕を見てた。
細くて、頼りない、白くて、ボロボロ
この腕で一体何が守れようか。


JRのアナウンスは今日も元気で
明日も元気なんだと思う。

よくわかんねえけど、
お子様連れのお客様はエスカレーターに
気をつけた方がいいらしい。
黄色いせんの内側にいたほうが
良いらしい。
よくわかんねえけど。


守る線があるのは、本当は安心なんだな
と思った。

私たちが黄色い線の内側にいることは
本当はとても安心なことであるはずなんだ。


よくわかんねえから、
サンライズ東京行きに乗るね。



私たちはいつだってこの黄色い線の内側に
平気な顔して立っているけど、
いつかこの線をとびこえて、
向こう側に行ってしまうような気もする。


よくわかんねえから、
とりあえずサンライズ乗るね。



本当によくわかんねえから、
わたしも、おまえも、きみも、あなたも、
あたしも、じぶんも、
よくわかんねえから、
黄色い線の内側にいるのが誰か分からないから
私はそっちにいってもいいのかわかんないから
幸福を祈るしかできなくて
本当にごめんね。
本当にごめん。




白線内側。安定した滞空。
くすんだ青色。そら。光。
こっち側から教えたいこと
ほんとはもっとあった。