あたま日記

小学生の落書き帳みたいな気持ちです。

ミス!私は鏡や!寝ぼけ

( ※ミスiDについての話ですが、
例に漏れず私の言葉なので分からない人は
分からないだろうし、分かる人は分かるだろうし、
ふわっと聞いてくれたらと思います。)

私は鏡になれたかも知れない。
そう思った。


その前にミスiDについて説明する。


ミスiDというアイドルオーディションがある。


講談社主催のもので、2012年から始まった。
開始当初「iD」は「アイドル」の意味であったが、
2016年以降「アイデンティティ」と「アイドル」「i」(私)と「Diversity」(多様性)を表すと再定義されている。


今回、私は推薦をいただいた。
インターネットで顔出ししたことは一回もない。
特別何かの活動を売ってもいないし、
人生を売りにしていることもない。
その私に推薦が来た。

推薦理由は不明だったけど、面白そうだと思って
応募をした。ミスiDについてはこの時知った。


やった事無いことをやりたいと思って
今までも部屋中風船だらけにしたり、
自分の誕生日以外の日を祝ったり、
ケーキを踏み潰したり、
ぬいぐるみ30人くらい連れて海に行ったり、
色々やってきている。


そのうちの1つとして、
やってみようと思った。


しかし、他のミスiD応募者のツイートを
目にするようになって、
明確な参加意志と、
今まで知らなかった故に
また今現在も含めて宣伝方法も知らなければ
どういったアピールをすればいいかも
分からなかった自分を悔やんでいる。


なぜなら、私はミスiDの掲げる理念に
相応しいような気がしたからだ。



〜間〜



ハッシュタグで検索をかける。
出てくる出てくる、無数の女の子。

他参加者の自己紹介欄や所属を見る。
モデル、写真家、ライター、歌手…………

私だけ、ただの名前のフリガナだ。


みんな、様々な表現者であって、
様々なジャンルで活動している。
(もちろん人はみんな生きてる以上何かを
表現しているので広義で言えば私も「表現者」に
なりうると思うのですが……)


私もミスiDの宣伝ツイートに何か書こうと
思った。自己紹介に何か書こうと思った。


けど出来なかった。
適当に自分の一部分を取り出して書いた。


私にはあまりに要素が多い。
「私はこれです!」と言いきれるほどのことが
何一つ無かった。


良くも悪くも私の外部内部は多様性で溢れていた。


ほかの女の子達は明瞭に自分の居場所を
掴んでいる、生み出している、述べている。
「私ってこんな女の子なんだよ」と
言えることは本当に素晴らしいことだと思う。


帰属する場所を作り出すことは本当に
尊くて、かっこよくて、すごい!

それは花弁に光る水滴。
それは水面に落ちる夕日。
それは鋭く尖った輝き。
みんな本当にすごかった。
(2度目ですが、推薦されるまでミスiDを
知らなかった)


「私って自分が何だか分かってない女の子なんだよ」って人もいたけど、それも1つの所属だ。


女の子たちはみんな、何かにきちんと帰属して、
今ミスiDというオーディションで活躍している。

かっこいいぜ、と思った。
と同時に、私は……?と考えた。




〜間〜




私はというと、
歌ったり引きこもったり、

ふわふわのロリータ着たり、
真っ黒オタク服だったり、

DV家庭でおしまいになったり、
愛する者と尊い時間を過ごしたり、

ギター弾いたり絵を描いたり、
刺青あるけどパンケーキ焼いたり。


そのどれもこれも評価してもらう場面が
あったし、どれもこれも人から褒めてもらう
場面も、商売になった場面もあった。

それでもなんだかずっと分からない。

自分が誰だか分からないとかではない。
言語化が難しい。


私って歌手でもない、モデルでもない、
写真家でもない、画家でもない、
好きなことを色々やっていただけで
私は私以上にも以下にもなれない。


私が私である以上、何かに属することはない。


悩んでいたけど、気付いた。
これって、ミスiDが、そして全ての女の子が、
色んなかわいいを持っていることを映し出す
とびきりの「鏡」なんじゃないかと。


何でもなくて、何でもある私の全身は
鏡で出来ている。


砂糖菓子みたいに甘い女の子、
氷砂糖みたいに静謐な女の子、
進学校で悩んでる女の子、
障害者手帳2級の女の子、
ロリータで微笑んでる女の子、
週末ディズニー家族でばくわらの女の子、
お母さんに死ねって言われた女の子、
お父さんに犯された女の子、
絵を描いてる女の子、
ギターが子供の女の子、
ピンクハウスの女の子、
しまむらの女の子、
友達がいない女の子、
限界飲みよいちょ丸の女の子、


どんな女の子でも映し出せる。
なぜなら私はどんな要素でも持っているから
反射しない女の子はいない。私は鏡だった。


夢想する。

鏡の私が配信すると、
閲覧者が私の体に反射して、
自分の名前やアイコンを見ることになる。

その時、閲覧者が私に映った自分を見て
「自分はかわいい」って
思ってもらえたらどれだけ嬉しいか。

鏡を見て、みんな、みんなみんな
「私はかわいい」って思って欲しい。


そう思わせたかった。
だって、タグ検索かけて見た女の子たちは
みんなキラキラしていて、
ひとりひとり素敵なビーズだった。

ティファニーカルティエ
敵わない、素敵なビーズだった。



〜間〜


オーディションは誰か1人に何か1つの賞を
渡す、「選別」であるのは確かなのだが、
私は鏡だからみんなのこと映して、
みんなかわいいよって思ってもらいたい。

女の子が各々それぞれ心の中で、
そして心から、自分のことをかわいいと
思えたら、そんなに無敵なことは無いな!

鏡の私はそう思う。



今朝寝起きで鏡みたら、相変わらずぼんやり
した顔の自分が立っていたので、笑いました。
寝ぼけた眼で、今日も生活を繰り返します。
みんなもお元気で……